別れ
僕の勝手に思ってるツインソウルと別れがきた。
不思議なもんで、拒まれたり優しくされたりを繰り返されてたけど、やっとわかった。
彼女はもうお互い想い合うような関係をやめたかったんだなーと思った。付き物が落ちたような彼女をみて、おいてけぼりになった。
最初は腹が立った。もっと尊重したというか誠実さのあるというか、思いやりのある別れかたは、言葉はなかったのか?と。
納得できない怒りと共に、悲しい気持ちでいっぱいだったが、それを彼女も覚っていたのか、僕が悲しくなると彼女も悲しくなっていた。
イライラするとケンカを買うのが僕の悪いところで、まったく別の人から仕事で文句言われてそこに噛みついた。それを彼女が止めたが、それをいいことに彼女に噛みついた。
彼女はたぶんわかっていた。噛みつかれて恐いから泣きそうになっていたんじゃなくて、僕の言いたいことが想像できすぎておそらく泣いていた。泣くのを必死にこらえていたのか、堪えきれていないとかわからないラインの彼女を初めて見た。泣きそうになると鼻をすするのは、おそらく溜まった涙を体内にいれる彼女の特技だったのだろう。
彼女は生意気な俺に、そのあと先輩みたいな立ち振舞いでぼくに仕事を教えた。
「(生意気いうには)はえーんやちゃ」と。
ひとつだけ聞きたいことがあるです、と切り出すぼくに冷たくあしらうような態度だったが、最後はフォルダがどこにあるのか素直に教えてくれた。素直って言うか甘すぎるかんじ。
堪えきれず笑っちゃって、甘すぎでしょ笑って、パソコンで見えなかったけど笑いあって、なんとなく問題が更地になったような気がした。
近くにいるのに遠くにいってしまうような感覚が、恐らく彼女にはあるのだろう。
なぜ俺に入れ込むのか、いったいなぜ心が繋がったのか、彼女と話し合うしかわからないんだけど。
なんつーか、俺はさみしくない。また必要になれば何度でも繋がれるよ。必要なくなったということは役目を終えたんだよ。役目を終えたってことは至高のこと。悲しむことじゃない。