Amnesiac
レディオヘッドといったらベンズが好きです、と即答したいのに内側にへばり付いている様に『Amnesiac』のことを思い出しては、つい仕舞おうとしてしまう。
「好きだけれど…」といったように素直になれない作品なのです。そのひねくれ具合が他よりもずっと上で、過去No10にランクインするくらいに何度も何度も聴いたにもかかわらず今現在、一度も再生しようと思えない特殊な一面がある。
バンドサウンドに拘らずKidAを作ったことはファンの間でも有名ですが、そんな中で生まれた曲達が別途というか、改めてこの作品として形成されたみたいな話はありましたね。 世間一般的な話はそんなのしか知りません。
個人的な話をすると、好きな人に振られたときの深い絶望を慰めることができたのはこれだけでした。好きな曲はベタかもですが『Pyramid song』ですね。珍しく歌詞とか調べた気がします。こういうのを詩的というんですかね、情景が想像できてただ美しいと感じるだけだったような気がしますがそう思えたなら一番正しいとも思います。 余談ですけど、ピラミッドソングはこの世で一番美しいってダミアン・ライスも言ってましたね。この人の傾向というか人間のタイプが納得できる発言でちょっと面白かった。 俺も頑張るからおまえもシャキっとしろよ、ライス。
この曲漁ってて、バンブラとかいう任天堂の演奏ゲーで奏でるピラミッドソングのアレンジを聴いてて思ったんですが、キングクリムゾン的というか、プログレっぽさがグイっと前に出ててこんなに印象変わるんだ…って思いましたまる
