今、そこにいる僕
個人的問題作。WOWOWで初めてみたアニメかもしれません。 いわゆる戦争モノって感じですが子供が多く関わるのでより悲惨です。もちろん大人も子供も死にますし女の子は死なないまでも酷い扱いです。 絵柄が一層アニメチックなだけにそのギャップがまたヤバさを引き立てています。大地丙太郎氏はおじゃる丸の監督でもあったのでそれをイメージしてください。『レジェンズ 甦る竜王伝説』の終盤の異様なシリアスさを体験してたらそっちの方が想像しやすいかもしれません。
主人公の中学生、松谷修造くんが平凡な生活から水を奪い合い戦争をしている異世界に飛ばされてしまうのですが、例えば夏休みを前にした時のような「非日常を求めてしまうなんてことない子供の日常」あるいは「とっても平凡なことを明日も淡々と頑張る子供の日常」をガラリとかブチ壊してしまうその悪趣味さが大嫌いだし大好きです。
この作品はおそらくラピュタがオマージュされてます。今しがたさらっとと動画を流していましたが飲まず食わずで閉じ込められた主人公がヒロインからもらった水を美味そうに飲む様はラピュタ飯に負けていないと思いました。ムスカもイカれてましたがハムドも負けてないので、空という夢ばかりではなく「水」を渇望するこのアニメをみなさんどうぞ。
憂鬱ですが子供たちへの鎮魂歌を…
